就活はエントリー2件追加で12件になったくらいでほとんど進んでません。そして就活という逃避元があるおかげで勉強が楽しくて仕方ない。研修所から送られてきたいわゆる白表紙というやつを読みつつ課題やってるだけなのですが、要件事実の勉強とかほんと幸せ。
で、提出するアンケートに裁判傍聴の経験みたいな欄があったので、これを埋めなければと思い今日は刑事裁判の傍聴に行ってきました。民事1回だけ頼まれて傍聴したことはあったけど、刑事ははじめて。午後から東京地裁に行って、夕方までで6件傍聴することができました。運良くかなりバラエティーに富んでて楽しかったです(さすがに否認事件には当たらなかった)。阿曽山大噴火もいたし。ていうかホントにいるんだな。
■1件目 覚せい剤取締法違反 判決
5分で終わるので行ってみた。ヤクザ風のこわいめがねの人。懲役2年。
■2件目 公務執行妨害・傷害 新件
これは面白かった。21歳の女の子が留置所でボス気取りのおばちゃんにいやがらせをされたのにキレて髪の毛ひっぱって傷害。さらに勾留中に女性警察官にいやがらせをされたのにキレてつば吐きかけて膝蹴りしてひっかいて傷害&公務執行妨害。金髪だけど小柄でかわいいし応対も素直で、いやがらせの説明も嘘はついてないように思えた。けどキレすぎだろ。弁護人がまた高齢で孫娘に接するかのような態度でよかった。「きのうは眠れたかい?」「ミンザイ飲んで寝ました」「(ミンザイの意味がわからず)ん、眠れた?」「はい、ミンザイ飲んで」とか「(被害者が)何度も刑務所入ってるとか言って威張ってて」「牢名主みたいな人だったんだね」「( ゚д゚)ポカーン」とか。牢名主って…。あと不規則発言が多かったけど、裁判官も気にせずやさしく対応してた。まだ追起訴があるらしく、公判は12月に続く。この先が見守れなくて残念。
■3件目 覚せい剤取締法違反・銃刀法違反・傷害(かな…) 審理
今度は覚せい剤やって六本木のドンキホーテでむき出しの包丁持ってたミャンマー人。通訳つきでもどかしくてたまらなかったです。今日唯一弁護人が2人いる事件で、質問の受け答えも打ち合わせがバッチリなのか教科書通りって感じだった。通訳通すと言いよどんだりとかのニュアンスも伝わりにくいしなあ。
■4件目 強制わいせつ 審理
温水洋一似の人が中央線で痴漢した事件。裁判官は1件目と同じ人でした。論告からだったのですが、論告後も最終弁論後も妙に間を取るから変だなーと思ってたら、即決キター! 別に即決=優秀というわけでもないのでしょうが、やっぱカッコいい。執行猶予4年がついて、被告人ちょっと泣いてました。前回は1年前だから、このペースでやってるとすぐ取り消しになるからマジやんないでね、と念押し。
■5件目 覚せい剤取締法違反・大麻取締法違反 審理
40代くらいの普通の人。途中から入ったのでよくわかんなかったけど、弁護士がイケメンの若者でノーネクタイなことに驚いた。傍聴席でお母さんが泣いていた。
■6件目 常習累犯窃盗 新件
70過ぎのおじいさん、お勤め終わったけど帰るところもなくすぐに金がなくなりパン屋に侵入、レジをドライバーでこじ開けようとしたけど失敗、逃走するも店員により現行犯逮捕。これで20回目だそうです。被害者に謝罪の手紙を書いたということで、被告人質問で弁護人に示され「これは何ですか?」と聞かれても、目を近づけて30秒ほど沈黙。かなり気まずい。あと窃盗道具の軍手は買ったもので、ドライバーは拾ったもの、という部分を裁判官がすごく気にしていて、検察官にドライバーの写真を示すように促したり、直接質問もしてた。要は窃盗用に軍手買うならドライバーも普通一緒に買うだろ、と。あんまりドライバーって道に落ちてないしなあ。犯行経緯について、被告人は「しょうがなくなって」「どうにもなんなくて」を連発してましたが、こういうのは事件の処分もどうにもなんないですね。切ない。